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男性ホルモンーテストステロンが誘導する性的な肉食恋愛は、たった半年しかもたない。
しかもその間、一緒にいる時間が長ければ長いほど、男性の生殖本能が弱まり、おのずと癒し系のエコ恋愛に近づく……。同棲経験者が20代女性の3割超に達し、恋愛から結婚に至るまでに平均で4・1年もかかる現代において、バーニング恋愛よりエコ恋愛が増えるのは、当然だと言えよう。
「恋の媚薬」が分泌されるとき、男女が恋におちてから付き合い始め、結婚に至るまでの生理現象は分かった。では恋愛が始まる前、誰かを好きになる段階はどうなのか?
20歳の時点で「恋人がいない」男女の割合は、男性で8割、女性でも7割いる。「出会いがない」も、交際・結婚しない理由の定番だ。
社会学者の中には、「いまの若者は、海外旅行も行きたがらないし、何かといえば家でまったりしたがる。これでは出会いもないはずだ」と嘆く人もいる。確かに物理的に言えば、行動半径を広くとることで、それだけ出会いも増えるはず。
様々な研究結果からも、近場の「顔なじみ」には、衝動的な恋愛感情は抱きにくい、との説が検証されている。たとえば、人間の脳内ホルモン「PEA(フェニルエチルアミン)」に関する、アメリカのアンソニー・Wルッシュ博士の研究。
彼が研究を重ねたPEAは、「恋の媚薬」の別名をもつ。前出のY山博士によると、恋が始まりドーパミンが大量放出される段階では、脳内でPEAも過剰に分泌されることが多い、とのこと。
だがWルッシュ博士らは発見した。PEAは、心が不安定だったり緊張している状態では活発に分泌されるが、安心感や安定感を抱いているときには影を潜めてしまう、ということを。
ずっとそばにいる家族や「顔なじみ」の男女など、安心感が強い関係にあれば、PEAがスルー(無視)することも多い、ということを。なぜ安心感が強い男女だと、PEAが分泌されにくいのか?諸説いろいろあるが、有力視されているのは次の説。
「長く一緒に暮らす″家族″との間で、間違った恋愛感情を抱くなど、近親相姦を起きにくくするため」だという。人間の体はどこまでよくできているのだろう、と改めて感心する。
興奮すると恋愛感情を抱きやすい似たことは、心理学的にも言えそうだ。
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